家電の昭和史

 

このシリーズは「家庭電気機器変遷史」(当会の創立50周年記念行事として発行:平成11年9月)をもとに、社会の出来事なども交えながら、家電製品の主な歴史について編集したものです。家電月報「ALLE」に、平成18年5月号から平成22年2月まで掲載しました。

 

【ご注意】本サイトに掲載した記述は、各発行時点の内容です。実際と異なる点がありましたらご了承願います。

 

 

テレビ編(昭和20年~60年代/2006年5月・7月号掲載)

そのトップバッターとして「テレビを」取り上げました。テレビの歴史はその黎明期が戦後の復興期と重なり、現在(注:発行当時)50歳前後の以上の方はその生き証人ということになります。「そいうえば、そうだったよね」と、懐かしい話も多いはずです。

 

 

冷蔵庫編(昭和5年~60年代/2006年9月・11月号掲載)

日本における電気冷蔵庫の歴史は古く、昭和初期には、すでに国産第1号が誕生しています。しかし、一般の家庭では昭和20年代まで、氷屋さんが作っていた大きな氷を入れて使う冷蔵庫が使われていました。昭和50年代に入ると、ほぼ全戸に1台の時代へ。そして庫内を食材別に仕切るタイプが一般的となり、3ドアから6ドアまで商品化されるなど、製品の多様化が進みました。

 

 

洗濯機編{昭和20年~昭和60年代/2007年1月・3月号掲載)

日本で洗濯機の第1号が誕生したのは、昭和5(1930)年でしたが、高嶺の花であまり普及せず、たらいと洗濯板で選択する時代が長く続きました。昭和50年代に入ると、さまざまな洗濯コースを選べるようになり、また、省エネ・節水・騒音などへの配慮もされるようになりました。

 

 

エアコン編(昭和20年~60年代/2007年5月・6月号掲載)

ルームエアコンは、最初は空気調整機と呼ばれ、国産第1号は、昭和10年に生産されました。当初は高価であったため、ごく少数の劇場や事務所などで使われていました。一般家庭に普及したのは、昭和40年代に入ってからです。昭和50年代に入ると、ICやマイコンによる制御機能が搭載され、さらに現在主流となっているインバーター制御のエアコンも登場してきます。

 

 

電子レンジ編(昭和30年~60年代/2007年9月号掲載)

アメリカで開発された電子レンジは、台所には欠かせない便利な調理器として、今ではほとんどの家庭に普及していますが、当初は業務用の「再加熱用」として使用されていました。

 

 

電気温水器編(昭和30年~60年代/2007年11月号掲載)

 電気温水器は、昭和23年にGHQ(連合軍総司令部)の要請を受けて電機メーカーが製作し、駐留軍の機関やの一部の家庭で使われたのが始まりです。

 

 

電気掃除機編(昭和30年~60年代/2008年1月号掲載)

欧米では、明治時代に実用化されていた電気掃除機ですが、国産第1号の発売は、昭和6年。当時の日本の家庭では、ほうきやはたきでの掃除が中心で馴染みが薄く、あまり普及しませんでした。

 

 

電気炊飯器編(昭和30年~60年代/2008年3月号掲載)

かまどの中に電熱線を組み込んだ炊飯電熱器が、大正10(1921)年に発売され、電気炊飯器の歴史が始まりました。当は火加減の調節を手動でするものでした。

 

 

電気アイロン編(昭和20年~60年代/2008年5月号掲載)

江戸時代、衣類のしわを伸ばすには、炭火を容器に入れた「炭火ゴテ」が便われていました。現在のような電気アイロンが初めて実用化されたのは、アメリカで明治43(1910)年頃。そして、国産第1号が登場したのは、大正4(1915)年でした。その後、電気アイロンが、一般家庭向けに発売されるようになったのは、昭和20年代に入ってからでした。

 

 

扇風機編(昭和20年~60年代/2008年7月号掲載)

国産の扇風機が誕生したのは明治27(1894年)。まだ電気が珍しい時代で、スイッチを入れると扇風機が

回ると同時に頭部にある白熱電球が点灯するものでした。当時の電気は、電灯しか認められていなかった

ために電球を付けたと言われています。その後、大正7(1918)年に全て鋳鉄製で作られて黒くて重い卓

上扇風機の量産が開始されました。

 

 

除湿機編(昭和40年~60年代/2008年8月号掲載)

我が国てだ初めて除湿機が発売されたのは昭和27(1952)年。最初は、除湿に対する関心の高い倉庫・電話交換室・図書室など業務用として使用するために開発されました。

 

 

トースター編(昭和20年~60年代/2008年9月号掲載)

我が国で食パンが登場するのは、明治10年頃からといわれています。当時は、米食が中心の食習慣だったため、パン食を積極的に取り入れるようになったのは、終戦を迎えてからでした。

 

 

電気こたつ編(昭和30年~60年代/2009年1月号掲載)

こたつは、熱源をやぐらで囲い、布団をかけて暖をとるものです。昔は、炭や煉炭を使っていたため、

火災の危険性がありましたが、安全に配慮し電気を利用したこたつ用のヒーターが、大正13年(1924)  

年に発売されました。

 

 

蛍光ランプ編(昭和10年~60年代/2009年3月号掲載)

我が国初となる蛍光ランプは、昭和15(1940)年に開発されました。奈良・法隆寺の金堂壁画を模写するために20Wの直管型蛍光ランプ(昼光色)が136本使われたのが、最初でした。翌年には第二次世界大戦がぼっ発し、生産されたすべての蛍光ランプは、海軍(主に潜水艦)に用いられました。

 

 

電気衣類乾燥機編(昭和40年~60年代/2009年4月号掲載)

我が国初となる電気衣類乾燥機は、業務用として昭和42(1967)年に発売されました当時のものは、従来のガス式よりも安全性が高く、据付や取扱い簡単な、ニクロム線ヒーターを採用していました。

 

 

電気ミキサー/電気ジューサー編(昭和20年~60年代/2009年8月号掲載)

我が国初のミキサーは昭和23(1948)年、ジューサーは昭和30(1955)年に発売されました。ミキサーは食材を撹拌・粉砕してすべての栄養素を摂取しやすくしたり、料理の下ごしらえに使う調理器具。ジューサーは、野菜・果物の擦りおろし、繊維質と栄養素に分離したジュースを作る目的で登場した調理器具です。

 

 

電気ミシン編(昭和20年~60年代/2009年12月号掲載)

昭和5(1930)年頃から、ミシンメーカーの研究が進み、それまでは、輸入に頼っていた家庭用ミシンの国産化が始まりました。

 

 

電気毛布編(昭和30年~60年代/2010年2月号掲載)

最初に電気毛布を製造したのはアメリカで、昭和20年とされています。

 

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